前記事へコメントを下さった東京人さん、山形人さんありがとうございます。
初めにお断りしておきますが、私は放射能や放射線の専門家ではありません
原発にて従事してきた一作業員という立場に変わりはありません
ただ、原発にて十数年従事してきて、普通の人よりも知識を持っているだけですし
東電を擁護したり、原発を推進する気もありません。
ただ、自分のわかる範囲で少しでも皆さんの不安を取り除ければと記事を書いているだけです。
まず、東京人さんの一番疑問に感じているであろう、本当に放射能は大丈夫なのかですが
今、日本が基準にしている放射能の値は報道でもやってますが、国際基準の半分以下の値に設定されております。
この数字には賛否両論あるようですが、ここでは割愛して、実際にどうなのって事を書きたいと思います。
今、基準といわれている300ベクレルという単位の放射能を1年間継続して摂取した時に
内部被爆による放射線量は3.3ミリシーベルトほどになるようです。
この数字は、日本人が通常生活している上で浴びている自然放射線2.5ミリシーベルトよりも
少し多いですが、合わせると年間被爆量は約6ミリシーベルトになります。
この6ミリシーベルトは、中米メキシコに住んでいる人が1年間に浴びる自然放射線10ミリシーベルトよりも
少ない数字になります。
実際、メキシコに住んでいらっしゃる方がこの放射線により、何らかの影響が出たという話は一切無いと認識しています。
つまり、今、騒いでいる放射能、放射線は人体にまったくといって良いほど影響がないと思って頂けると思います。
また、放射能は尿によって排泄されやすく、半減期もあるのでセシウムなどは半減期は長いですが
今、主に検出されている放射性ヨウ素は8日で半分になります。
時間軸に対し、反比例していくので8日、16日、24日と過ぎていくうちに、影響は皆無になっていきます。
また、東京人さんがおっしゃってるサンプルはチェルノブイリだけではという意見がありましたが
サンプルとしては、広島、長崎に落とされた原爆の影響から始まり、アメリカでの事故、チェルノブイリ、JCO臨界事故
過去に何回も行われた核実験を元に、国際的に検証してきたものですので、国際基準以下の数字であれば
人体に影響は無いというのが国際的な見解になっているようです。
実際、JCO臨界事故の時は、私も原発に従事しており、色々な情報を得ましたが
はっきり言ってJCO臨界事故のときの方が関東への放射能被害はあったはずです。
ただ、その時は誰も気にしてないだけ、実際には今よりも危険な状態になっていたであろうに
政府に上手く丸め込まれたとでも言いますか、局地的な事故であり大きく取り上げられなかった事も一因かもしれません
また、先の被爆量の話に戻りますが、今の基準値を1年間継続して摂取した場合の数字よりも
原発に従事している作業員は多くの被爆をしています。
その数字を具体的に挙げると、国の規定で年間50ミリシーベルトかつ5年で100ミリシーベルトと規定されてます。
一般的に作業員の被爆量の管理は、年50ではなく、5年100、つまり年20ミリシーベルトで管理してますが
実際に従事してる人は作業内容によって変わるので、一概には言えませんが年間15~16ミリシーベルトの被爆を
数年、数十年続けて受けている人もたくさん居ます。
その中で、放射線による影響で体に影響をきたしたとの話は一切出ていません。
私自身、十数年原発に従事してきて、通算では200ミリシーベルトを超える被爆をしてると思いますが
体に変調をきたしているという事がまったくありません
以上が、私が今の数値なら気にする必要が無いと訴えている根拠になります。
また、野菜等も、完全に汚染されている物を食べてくださいと言っているわけではありません。
風評被害にさらされているだけの野菜は安全なので食べて欲しいと訴えているだけです。
福島産だから放射能が心配だとおっしゃるなら、洗ってもらえれば微量でも付着している放射能は流れます。
極端な話、完全に汚染されている野菜でも水で洗い流すだけで基準値以下になる野菜がほとんどなんですよ
それを、福島産だから、茨城産だから、ほうれん草は危険だから食べちゃダメとか
これらは完全な風評被害ではないんでしょうか?山形人さんも懸念されてますが、風評被害は人災なんです。
生産している農家の人の苦悩、被災地でありながら、生活の糧を得るために頑張って作ってる人が居るんです。
その方達は、今後どうやって生活していけば良いのかものすごく悩んでいます。
はっきり言って、関東圏でも水道水に放射能が検出された時点で、そのエリアにて栽培してる野菜も
大なり小なり汚染しているんですよ。基準値という言葉に隠されているだけで、実際は汚染してるんです。
海洋汚染の問題もですが、今原発で問題になっている水を全て流した場合どうなるかですが
海の水量を考えたら、希釈されて基準値を大幅に下回る値になる事でしょう。
ただ、国も東電も歯切れの悪い言い方しかしないから混乱するんですよね。。。
この辺は、自分の力ではどうする事も出来ないので、今後もわかる範囲で情報を発信していくつもりです。
それと、自衛隊等による物資の現場への空輸ですが、現状かなり難しいと思います。
原発周辺は空気も汚染されているので、そのヘリも汚染されてしまい汚染の拡大に繋がる危険があります。
現状としては、陸路での輸送以外方法が無いのが現実です。
以上で、東京人さんへの返コメとさせて頂きますが、他に疑問点、ここはわからない等ありましたらコメ入れて下さい。
わかる限りで御返答いたします。
次に、山形人さんのコメでも言われてますが
現在起きている風評被害は、明らかに人災であり、一部の心無い人が引き起こした災害だと思います。
実際、福島県いわき市において震災前に製造された缶詰ですら店頭から除かれ、挙句に取引のキャンセルまで出ているんです。
どう考えても放射能の混入などありえないのに、福島ってだけではじかれる現実が正常なんでしょうか?
山形人さんもおっしゃってますが、過剰に反応せず、冷静に行動して下さい。
国が基準値を超えたから出荷停止にしたものは市場には出てないんです。
市場に出ている物は危険の無い物ですから、安心して食べて下さい。
どうしても不安なようなら、水洗いをしてから食べて頂ければ大丈夫ですから・・・
被災地以外の方の協力無しには東北の復興は無いと思ってますから、みなさん協力して下さい。
山形人さんが訴えてくださっているように
長文、乱文お許し下さい。
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