えび父さんの日記

今日は自分の原発に対する考えを書きたいと思います。

初めにお断りしておきますが、自分は原発擁護派でも否定派でもありません。


今、福島第一原子力発電所は危険な状態になっているのは間違いありません。

しかし、それを食い止めよう、被害の拡大をこれ以上大きくしないようにと日夜収束へと向けた作業を行っています。

必ず収束する日が来ると信じ、現場で戦っている人達を応援し、励ましてあげて欲しいです。


日本国民の中には原発は危険だから無くした方が良いという方も大勢居ます。

確かに危険な物ではありますが、今の日本という国を考えた時に原子力発電に変わるクリーンで高効率なエネルギー源が無い事も事実です。

今朝のNHKニュースを見た方がおられるかわかりませんが、その中に自分が取材を受け出演しております。

その中でも言いましたが、福島第一、第二原子力発電所は、関東の為に電気を作り送り続けてきた建物です。

地元の為には一切使用されない電気を作る為に建設され、その原発の為に地元の人達は避難を余儀なくされ、震災や津波で被害に遭われた方と違う形で被災者となっております。

おまけに、原発の事故による風評被害の拡大によって、本来ならなんら被害の無かったはずであろうという人まで生活の基盤が壊され、被災者と同じ思いをしている人もたくさん居ます。

その中で、関東圏にお住まいの方の「原発なんか要らない」「原発の近くから来た奴は危険だから近づくな」「福島産の野菜は汚染してるから食べたくない」等の声を聞くと、本当に悲しくなってしまいます。

関東の安定的な電力供給の為に建設されたのが福島第一、第二原子力発電所であり、極端な話関東の為に福島は犠牲になってると言えると思います。

関東の為に、なんで自分達が犠牲にならなければいけないんだと思っている地元民もたくさん居ます。

でも、原発のおかげで雇用が生まれ、地元に色々な設備が出来、生活が豊かになったと考える人も居ます。

自分も原発のおかげで生活ができ、仕事における技術や知識の向上に繋がってきました。

今、福島を初め、日本各地にある原発立地地域は、原発反対の立場を取るところが増えてきてますが

今の日本には原子力発電所は無くてはならない物、必要悪と言えるかもしれません

関東含め、日本全国の安定的電力供給の為に無くてはならない物となっている事をわかって欲しいです。

原発による地元への恩恵もたくさんあります。

でも、それと同等以上に関東の人達は、安心して電気が使えるという生活に無くてはならない物としての恩恵をずっと受けていたんですよ。

最近まであった計画停電にしても、原発が動いてれば起こりえない事であり、原発が今回の事故で機能しなくなった為に起こってしまった事なんです。

これまでにも記事にしてきましたが、夏になればもっと深刻な事態になる事が予測されます。

その時、関東の人達は文句を言わずに我慢できるのでしょうか？きっと文句を言う人が続出するでしょう。

電気が使えないと文句を言うのに、その電気を作る原発は要らないって言ったら、矛盾してませんか？

代替として火力発電所や太陽光発電、風力発電を作れば良いという意見も出てくると思いますが

イニシャルコストやランニングコストを考えると、今の段階では電気料金の値上げに繋がってしまうと思います。

そうなったら、きっと「電気料金の値上げ反対」と言い出す人が少なからず出てくるものと思います。

電気が自由に使えないのは嫌、原発は危険だから要らない、電気料金の値上げも嫌

これって、凄くわがままな事ではないでしょうか？

こんな事言うのは極一部かもしれませんが、その極一部の意見をマスコミが取り上げたらどうなるんでしょうか？

前に、日本テレビのNEWS　ＺＥＲＯの製作スタッフに言った言葉ですが「マスコミは凶器になる事を忘れるな！」と言った事があります。

今回の原発事故による風評被害や福島県民への差別は、マスコミの影響によるところが多大に在ると思っています。

曖昧な判断しか出来ない国の発表をなんの補足もなしにただ垂れ流したら

誰だって不安になり、原発＝悪としか思わなくなりますよ。

挙句に、事故当初の報道で最悪原発は爆発すると報道されたら、もっと国民は恐怖を感じますよね。

自分は事故当初から炉心溶解の可能性はあるけど、爆発はしないと言い続けて来ました。

核爆発と炉心溶解（メルトダウン）は同じようで別物なんです。

そんな事も知らない解説者が偉そうな顔して「最悪の場合は爆発します」なんて言うんですから、一概に関東の人を責める事は出来ないのかもしれません。


話がずれてしまいました。

自分の一個人としての考えですが、原発は今の日本には必要悪として必要な物だと思います。

資源の乏しい日本において原発に変わるクリーンで高効率なエネルギー源が無いのがその理由です。

極端な話、日本中の人が昭和初期の生活に戻ってもいいと言うなら、原発を全て止めてもいいでしょう。

でも、もしそうなったら、雇用も減り失業者の増大、税収の減少、挙句は国家の破綻に繋がるのではないでしょうか。

今現在、新潟にある柏崎刈羽原発は４基運転しています。

もしこの４基を止めると、約４９０万キロワットの電力が失われる事になります。

今夏予測されている最大電力需要は６３００万キロワット

それに対し現時点で供給できると思われている供給量は４５００万キロワット位ではなかったかと思いますが

もし、新潟の原発も全部止めたら供給量は必要な電力量の３分の２しかなくなってしまうんです。

関東の３分の１のエリアで電気の供給をストップしないと、関東大停電が現実の物になる恐れがあります。

それを防ぐには、運転できる原発の早期運転開始、関東に住んでいらっしゃる方々の更なる節電に掛かっています。

安易に原発反対を訴えないで下さい。原発を必要悪として認めなければいけない現実を知って下さい。

原発によって被害を被っても、原発によって生かされてる人達もたくさん居るんです。

その事もわかって頂ければと思います。

以上、支離滅裂、乱文になりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。